スタジアムから生の声を-埼玉西武ライオンズ観戦日記-

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２００８年日本シリーズ第４戦
埼玉西武ライオンズ対読売ジャイアンツ
西武ドーム 2008.11.5

▲西武ドーム一塁側外野自由席

▲西武ドーム三塁側読売巨人ファンの応援

　日本シリーズも第４戦、東京ドームでの２戦を１勝１敗で終えて舞台は埼玉西武ライオンズのホーム、西武ドームへ。昨日の第３戦、巨人に敗れたライオンズ、巨人からしてみればこの４戦目、勝てばチャンピオンに王手を掛けられる大事な試合、ライオンズは星を振り出しに戻す大事な試合、どちらも負けれらない大事な試合です。

　この日のチケットもチケットぴあの会員サービスを使って割りと簡単にゲットできました。指定席とはいえ、かなり外野席に近いＣ指定席での観戦です。いつもかなりベンチに近い内野指定席やベンチサイドシートで格安観戦を繰り返している僕としてはちょっと観ずらい…。しかも日本シリーズだからこのＣ指定席でも１枚４０００円もします。…高いです。

　プレイボールは１８時１５分、西武ドームに１７時３０分頃には到着しました。いつもナイターならまだどこかが空いている西武ドームの公式駐車場はすでにすべて満車…。いつも停めている民間駐車場に向かうと…。どこもかしこも駐車料金２０００円と言います。いつもの１０００円のプラカードに張り紙がしてあり今日は２０００円としている。それでもどんどん停められていく駐車場、２倍はちょっと高いでしょ…。日本シリーズに乗っかっちゃって駐車料金も値上げ…。チケット代に駐車料金、さらにいつもならなかなか買わないグッツもうっかり購入してしまい…いつもの西武ドーム観戦の数倍のお金を使ってしまいました。

　１８時、西武ドームに入るとすでに超満員、一塁側が埼玉西武ライオンズのブルー、三塁側が読売ジャイアンツのオレンジに綺麗に分断されていました。埼玉西武ライオンズの先発は岸、読売ジャイアンツの先発はグライシンガーです。岸は日本シリーズ初登板、若い力に期待です。グライシンガーは交流戦でも当たっている相手、埼玉西武としてはかなり相性のよい相手です。ここまでシーズンの時ほどの爆発力を発揮できていない埼玉西武打線に期待です。

▲４回裏中村のデッドボールに乱闘寸前に

▲中村のツーランホームランに沸き立つ埼玉西武ファンたち

　初回、岸はファーボールを出すも無失点の幸先の良いスタートを切りました。その裏、得意のグライシンガーをいきなり捕まえる。グライシンガーの初球を片岡がいきなりのヒット！今年の埼玉西武ライオンズらしい初球からガンガン振っていく姿勢、さらに片岡はすかさず盗塁、片岡が出て走ってかき回す、シーズン中、何度も相手チームを苦しめた攻撃の形です。足の速い片岡が２塁にいる、これだけで脅威です。さらにノーアウト。続いた栗山がタイムリーツーベースを放ってノーアウトのまま埼玉西武ライオンズがいきなりの先制点を叩き出した。１－０、沸き立つ西武ドーム、いつもの得点パターンで先制点を挙げた。このまま点差を広げられるかと思われた展開でしたが、そこはさすがグライシンガー、後続をしっかりと討ち取ってこの回は最小失点で終わり。

▲埼玉西武ライオンズファンたちの熱心な応援

▲ノックアウトされたグライシンガー

▲西武ドームを染めた埼玉西武ライオンズのバルーン

　２，３，４回と各回で三振を取り巨人打線にまったく仕事をさせない岸、回を重ねるごとに調子が上がっていく感じです。一方のグライシンガーは４回裏、最初のバッター中島にデッドボールを与えてしまう。これに怒った中島、グライシンガーに詰め寄り両軍ベンチが飛び出して静止をはかる場面も。僕が見ているところからでは分からなかったですが、実はこの時、続く４番の中村は我関せずで次のバッティングの準備をしていました。中島に与えたデッドボールの動揺が残っていたのでしょうか、続く中村は初球打ち、滞空時間の長いボールは切れたかと思われましたがレフとスタンドポールぎりぎりに飛び込んだ！中村の２試合連続ツーランホームランが飛び出し３－０、埼玉西武ライオンズがその差を広げた。

　回が進むも岸の調子は衰えず。巨人打線に付け入る余地を与えない最高のピッチングが続く。６回裏、またも中島を一塁に置いて迎えたバッターは中村、今度は打った瞬間それと分かる２打席連続のツーランホームラン！中村もバットを持ったまま小さなガッツポーズをみせた。５－０素晴らしい！ここでグライシンガーは降板、埼玉西武ライオンズが完璧に打ちのめした。

　この後、巨人自慢の中継ぎ陣、山口-東野-豊田のリレーに埼玉西武打線は得点できず。５－０のまま迎えた９回表、マウンドに上がったのは岸でした。岸は９回も３者で抑えて、日本シリーズ初登板で初完封、毎回奪三振、打たれたヒットはたったの４本と最高の結果を残した。ここまで均衡した試合が続きましたが、ここへ来て埼玉西武ライオンズは投打が噛み合った完璧な勝利を飾った。これで２勝２敗、流れは埼玉西武ライオンズです。明日もホーム、ここでしっかり王手をかけたいところ。

　この試合、なんと言ってもヒーローは先発の岸と中村でしょう。岸は素晴らしい完封勝利、さらにこの短期決戦、岸の若さなら東京ドームでの６，７戦での登板が可能でしょう。クライマックスシリーズでの悔しさを見事に晴らしてくれました。さらに４番中村、４番に相応しい２試合連続、この日２ホームラン、沈黙していたバットについに火が吹きました。この日の中村に対する大久保コーチのコメントがなかなか面白かったので紹介します。「中村はただのデブじゃない」中村も大久保コーチには言われたくないでしょう…。２００２年、西武ドームで見せ付けられた屈辱の胴上げ、２００８年、今度は東京ドームでやってやろうじゃないか！

　この試合を観戦した方々、みなさんのご意見、ご感想をお寄せ下さい。西武ドームお国自慢にコメントを残すことができます。

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